TQE合格者インタビュー

【第57回TQE「特許明細書(医薬品)」合格】 丸岡 佐和さん

1. 自己紹介をお願いいたします

TQE2度目の挑戦で、今年8月の第57回TQE特許明細書・医薬品の英文和訳に合格しました。

2. これまでの英語学習歴を教えてください

学生時代は英語が苦手でした。卒業後、海外放浪へ出た当初は“hello”と“thank you”しか言えず、各国の旅人が英語でコミュニケーションしているのを淋しく眺めながら勉強の必要性を痛感したものです。耳で覚えて会話ができるようになった後、ワーキングホリデーでカナダ滞在中に文法を勉強しなおしました。帰国後はアルクの通信講座を受講したり洋書を読んだり、たまにTOEICを受けたりして英語力を確認していました。

3. これまでの翻訳学習歴を教えてください

2008年11月からサン・フレアアカデミーの特許明細書・基礎講座に通学を始め、仕事の都合による休止を経て、2010年8月に専門講座特許明細書Bを修了しました。

4. 翻訳をしようと思ったきっかけを教えてください

20代後半にほそぼそと通訳の仕事をしていましたが、職務内で発生するちょっとした翻訳作業のほうに、より魅力を感じたのが始まりです。通訳の仕事が予算カットで無くなってから、事情により英語と関係のない資格の勉強を始めたのですが、どうしてもその分野に興味が持てず、勉強に打ち込めず、結局数年後に断念しました。断念する際、では何に対してなら自分は打ち込むことができるのか、と自問したところ、通訳時代以外にも人伝てに頼まれて翻訳を手掛けたとき、どんなに急な注文でも、慣れぬ分野でも、七転八倒して不眠不休になっても、苦にならず、むしろ楽しんでいた自分に思い至りました。

5. TQEを受験されたきっかけは何ですか?

上記につづき、では翻訳のどの分野を目指すか、と考えました。どんな翻訳でも楽しめる自分であるから分野にはこだわらない、しかし和訳が自己流になるきらいがあるので文章に形式のある産業翻訳、なかでも特許明細書というものがよさそうだ、と目標を定めました。それまで特許明細書を読んだことも見たこともなかったので、まず学ぶことから始めなくてはなるまいと思い、通いやすい場所にあったサン・フレアアカデミーを選んだらTQEが付いてきた次第です。

6. TQE合格のために苦労した点、悩んだ点はどういったことでしょうか

基礎講座から専門講座へ進級する時、さんざん迷った挙句、情報系への苦手意識から消去法でBを選択しました[注1]。ところがその後、再三にわたり「文系出身者に化学の翻訳は無理。」と断言されたことに悩まされました[注2]。最初は基礎講座の先生。ご自身が化学の専門家で、受講終了時に私が専門講座Bを選んだと報告したら絶句なさいました。つぎに、授業の課題を訳すときネットサーチしていて偶然ヒットした特許明細書翻訳関連のサイトにこの言葉がありました。最後に、専門講座のやはり化学出身の先生が、講座の半ばで「文系出身者がTQEの化学翻訳に合格したことはない。」とおっしゃいました。同じ専門講座を受けていた他の二人も文系出身者で、皆そろって相当ショックを受けました。

7. 苦労した点、悩んだ点はどのように解決されましたか

専門講座修了以降も修了生三人で時おり勉強会兼情報交換会を持ったのですが、そのおかげで、ともすれば、所詮文系には無理か、と下がりがちになるモチベーションをなんとか維持できました。最初にTQEを受験したのはそのうち一人だけでしたが、一度で合格し、自分も頑張ればできるかもしれないと励みになりました。

8. 今回合格された「特許明細書(医薬品)」分野を受験するために参考になる書籍、資料、ウェブサイトなどはありますか

受験の際はネットのライフサイエンス辞書とグーグル検索をメインに、英辞郎を参考に使いました。問題が送られてくる前には、図書館で薬学の本を借りられるだけ目いっぱい借りてざっと目を通しました。アカデミーの講座のテキストを見直しておいたのはもちろんです。

9. これからの翻訳者としての計画を教えてください

アカデミーの基礎講座、専門講座の両先生とも、合格の後はOJTで仕事をしながら慣れていった、という話だったので自分もそのつもりでいたら、昨今は締切りの早い案件ばかりでOJTはほとんどできない、と登録説明会で知りました。また翻訳の単価も、受講開始当時にアカデミーの説明会で聞いた単価よりずいぶん下がっているようです。予想以上の厳しさにメゲそうになりますが、気を取り直して飛びこんでいくしかないですね。自分に投資した金額のモトを取る!という気概で、フリーランス、社内勤務を問わず、仕事をいただけるならどんな勤務形態でもトライするつもりです。

10. TQE合格を目指して勉強中の方々に、メッセージをお願いします

私のこの文章を読んで、もし文系出身の人が勇気づけられたとしたら申し訳ないです。少なくとも私にとって、合格したというのは、翻訳業界に入る許可証を手にしただけであって、まだ入り口に立ってもいないと気づいたからです。道のりの果てしなさに気が遠くなりますが、覚悟のうえお互い頑張りましょう。

このサイトは翻訳学校サン・フレア アカデミーの運営です。

PAGETOP