ボストン通信ブログ

花粉症と近ごろ思うこと

10年ほど前から花粉症になって、ほとんど毎日抗ヒスタミン剤を手放せなくなった。アメリカではアレルギー源を少しずつ注射して抗体をつくるという治療法があり、それを試してみたいと主治医に言ったのだけれど、「あれはちゃんと治るという確かな研究結果が出ていないうえ、ショック状態に陥る危険性もあるので、いけません」と言われ、気になってはいたのだけれども、そのままずるずる時間がたっていった。

それが、去年日本で、「花粉症などアレルギーの原因は体内にたまった毒素にある」という内容の本を見つけた。いわく、花粉は大昔からずっとわたしたちのまわりにあるもので、都市化が進んだ現在、花粉の量は昔より減っているに違いないのに花粉症が増えているというのは、原因が花粉以外にあるからだというのだ。なるほどそれはそうだよなあと思っていたら、近所に住む友達からDetox (解毒) の話を聞き、彼女のお医者さんの話を聞きに行ったら、本と同じことを言われたのだ。こうして、20ページにもわたる問診票に記入して、それをもとにわたしのからだのどこに毒素がたまっているかを確定して、解毒のハーブを選ぶという治療を始めた。

以前、地元のハチミツを毎日食べると花粉症が治るというのも聞いた。「人間の体は朝起きた時、かなり酸度が強くなっていて、そこへ強い酸性のコーヒーを飲むと言うのは最悪です」と解毒のお医者にも言われたので、朝起きるとすぐに、アルカリ性のレモン汁と無精製のリンゴ酢に地元の天然ハチミツを同量まぜたものをスプーンに3杯、グラスいっぱいの水に混ぜて飲むようにした。そして、「ヨガをしてたころは全然花粉症にならなかった」と従姉から聞いて、ヨガも始めた。

そして、ここ1か月ほど、抗ヒスタミン剤を飲んでいない。ちょうど今、ブタクサなど雑草の花粉の時期で、以前は抗ヒスタミン剤なしではくしゃみ、鼻水から頭痛まで起こしていたのに、今は大丈夫なようなのだ。なにが効いたのかわからないけれども、驚いている。

そして、もうひとつとても驚いているのは、瞑想と呼吸法とストレッチのヨガがしっくり自分の生活に入ってきたこと。ヨガは、日本でもこちらでも何人もの友達が何年も続けていて、何度も勧められたにも関わらず、あんな痛そうなことは絶対にしないとずっと思っていた。ものすごくからだが硬いので、あぐらをかいて座る状態を続けるだけでもしんどい。早く終わらないかと瞑想どころではなくなることもあるけれど、終わった後のなんとも言えない前向きな気分が気持ちよくて、毎週通っている。

そうして今日もヨガ教室に行ってきた。「このごろなんとなく気持ちが落ち着かない」という先生の話にわたしは大きくうなずいた。中国や韓国では日本排斥のデモや暴力が広がり、中近東ではアメリカ排斥の大規模なデモが起こって、リビアでは大使をはじめ4人が命を落とした。シリアの内戦も膠着状態だし、南アフリカの鉱山労働者のストもおさまっていない。アメリカ国内でも銃による事件がいくつも続いており、ここ数日は「爆弾をしかけた」という脅迫電話のせいで、そこここの大学が緊急避難状態に陥っている。昨日の夕方、近所の Trader Joe’s (オルガニック系の低価格商品を扱うスーパー) に着いたら、並びの4-5軒の店の前にパトカーが何台も止まっていて、たくさんの人たちが駐車場の外側にある芝生に座っていた。「なんだかわからないけど、全員退避させられて、1時間は戻れないと言われた」と店員さんが言う。今日になって、お店の1軒で脅迫状が見つかったことが原因だったと知った。私自身も、右折してきた車が助手席側にぶつかってきたり、業者に頼んだ家の塗装がかなりがっかりな結果になったり、小さいことだけど対応を迫られることがいくつも続いて少し元気をなくしていたところだった。人々にいったい何が起こっているのか。こんなに多くの人々が、こんなにいろんなところで、こんなにいろんなことに対して、怒りを大爆発させているのはいったいなぜなのか。ヨガ教室からの帰り道、とりあえずは、自分を失わないで、目の前のことに惑わされず、自分なりにきちんと考えて行動していこうとあらためて思った。そういう空気をできるだけまわりの人たちと共有できたら、少しは状況が落ち着く助けになるかなあと、そうだといいなあと祈るように思っている。

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