TQE合格者インタビュー

【第65回TQE「法務・契約書 英→日」合格】 片山由美子さん

1. 自己紹介をお願いいたします

第65回TQE「法務・契約書」の英文和訳に合格し、翻訳者登録をさせていただいた片山由美子と申します。これまで十数年弁護士をしておりました。弁護士としての経験を生かしながら社会に役立つ翻訳者となるべく、日々精進していきたいと思っております。

2. これまでの英語学習歴を教えてください

外資系金融機関の顧問をしていた関係で、業務上英語に触れる機会はありましたが、苦手でした。英語を体系立てて勉強したのは、大学受験の時と、翻訳の勉強を始めてからです。

3. これまでの翻訳学習歴を教えてください

業務上英文契約書を読まなくてはならないことが多かったので、サン・フレアアカデミーのビジネス法務・契約書の基礎講座を通信で受講しました。しかし、この時はテキストを斜め読みする程度で、課題の提出もしませんでした。その後翻訳者を目指すことを決め、ビジネス法務・契約書の基礎講座と専門講座を通学で受講しました。

4. 翻訳をしようと思ったきっかけを教えてください

英語が苦手であるにもかかわらず、和訳することが非常に楽しかったからです。分からない英文やその内容を調べること、分かりやすい文章になるように言葉や言い回しを吟味することが、単純に好きです。

5. TQEを受験されたきっかけは何ですか?

TQEの合格が翻訳の仕事に直結していると考えたからです。

6. TQE合格のために苦労した点、悩んだ点はどういったことでしょうか

まずは、英語力不足です。契約書に多く携わってきた経験がある分、正確に英語が読めなくても、なんとなく契約書的な体裁を整えて訳してしまうことができたので、英文を正確に読解できていないことから目をそらしていました。

また、形容詞句や副詞句がかかる単語の範囲などについて、試訳と一致しないことが時々あり、悩みました。英語的にはどちらの解釈も可能かもしれないけれど、法律的にこれはおかしいのではないかと思う訳例が載っている参考書などもあり、自分の英語力に自信がない分、惑わされることも多かったです。

7. 苦労した点、悩んだ点はどのように解決されましたか

英語力不足に関しては、まずは大学受験用の英文法の参考書で基礎を学習し直しました。講座のテキストで、どうしても釈然としないところは、講師の先生に自分の考えを示して教えていただきました。

8. 今回合格された「法務・契約書(和訳)」分野を受験するために参考になる書籍、資料、ウェブサイトなどはありますか 

講座のテキストは何度も精査しました。これにより、どこに何が書いてあるかをある程度頭に入れられたので、調べる時も楽になりました。サン・フレアアカデミーを受講している方は、テキストを十分に復習することをお勧めします。

外資系金融機関にいた時から実務で参考にしていた「法律英語用語辞典」(尾崎哲夫 自由国民社)、「英文契約書の読み方」(佐藤孝幸 かんき出版)も使用しました。また、「英文契約書作成の作法」(チャールズ・M・フォックス 商事法務)、「英文契約書の基礎と実務」(牧野和夫 DHC)、「ビジネス法務英文グロッサリー」(原秋彦 商事法務)、「条文の読み方」(法制執務用語研究会 有斐閣)も参考にしました。その他の参考書も、図書館で借りて斜め読みしています。ただ、よく言われていることですが、参考書は玉石混淆ですので、有名な本でも内容を鵜呑みにしないことが必要だと思います。

9. これからの翻訳者としての計画を教えてください 

まずは翻訳の実務経験を重ね、実力をつけて、一日も早く仕事関係の方から信頼される翻訳者になりたいと考えております。その中で、私なりの社会への貢献の仕方をみつけていきたいと思っています。今は和訳のみですが、近い将来は英訳にも挑戦する予定です。 

10. TQE合格を目指して勉強中の方々に、メッセージをお願いします

専門分野の知識、英語力、日本語力の中で(できればもっとそれらの中身を細分化して)、ご自身の強みを最大限発揮し、欠点を補うにはどうすればよいかを考えることが必要だと思います。私の場合は、法律知識が強みなのでナチュラルな法律用語を駆使すること、欠点である英語力を強化し、固すぎない日本語を書くことを心がけました。専門知識と英語力については自覚しやすいと思いますが、日本語力については自身への評価が曖昧になりやすいので、自分が書いた文章を客観視する習慣を身につけるとよいと思います。気負わずに、その時点における自分の能力をフル活用して、クライアント様のお役に立つ文書の作成を心掛ければ、合格につながると思います。

仕事をはじめてみて、TQEの合格はほんの小さな通過点でしかないこと、経験ある翻訳者の方との実力の差は大きく、仕事を続ける以上一生勉強を続ける必要があることを、改めて痛切に感じています。ただ、合格すれば景色は変わります。TQEの合格に特別な能力・精神力・運は必要なく、一定レベルの実力さえつければ誰でも合格できると思います。ご自身の合格を強く信じて、合格の先を見据えて、地道な学習を続けてください。

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