Did you know that?

74. 「トランプ大統領就任式」と「Women’s March」-我が家の場合

2017年1月20日、ドナルド・トランプが大統領に就任した。
十日が経った……。このわずか十日間、トランプ大統領自身が発するツイッター、言葉に対する反発、又は大統領の周りから出てくる国民を苛立たせる異例の発言は、オバマ大統領が8年間に出たスキャンダル(このようなものは全くなかった?)数を上回っているといわれている。

Inauguration(就任式)当日は、選挙でヒラリー・クリントンに投票した52パーセントの国民と、選挙には行かなかったが民主党支持者たちにとっては、「失望と忍耐」の始まりの日となった。夫は、就任演説は大学で教えていた為に聞けなかったが、インターネットで全文を読んだ。彼自身、今後画面に映るトランプの顔や話し方、話の内容を見聞きするのは耐えられないと言っている。

そして我が家にとっては、大統領就任式より、翌日1月21日土曜日に行なわれた“Women’s March”の方が重要だった。大統領就任式より大切?

“Women’s March”には、地質学者の義妹が、ミシガン州からワシントンD.C.へ行きデモに参加した。彼女は、LGBT(lesbian,gay,bisexual,transgender(トランスジェンダー:出生時に診断された性と、自認する性の不一致)の権利を主張し、「反トランプ大統領」「Women’s Rights」の為に本拠地であるワシントンD.C.のデモにわざわざ参加した。
また夫の元学生で、ドナルド・トランプが大統領に選出された日に一晩中泣いたAimee も、ワシントンD.C.のデモに参加する為に、東海岸に生まれて初めて行った。やはり、この政権に失望している彼女は、トランプ大統領のすぐ側で「反トランプ」の意志を訴えたかったそうだ。

今回のInaugurationでは、我が家では東京に住む子供たちからは何の連絡も入らなかった。しかし、我が家には、夫の元学生で国際ジャーナリストのJoshが1週間程滞在していた。彼は、「The New Yorker」Magazineにも定期的に記事を書いているので、我が家のトランプ政権批判は大いに盛り上がった。

驚いたことに、夫とJoshも、ポートランドのダンウンタウンのデモに参加した。夫は、妹のため、多くの自分の女子学生、LGBTの学生たちの為に参加すると言った。“Women’s March”には、女性ばかりでなく老若男女、母親や両親と一緒に参加した子供、そして犬を連れた人もたくさんいたそうだ。
私は土曜日だったので、日本人学校補習校で教えなければならならず、参加できなかった。本当に残念だった。

Integrity Matters 「誠実さ、清廉さが重要です!」

夫の話しによると、大雨の中多くの人たちが“Women’s March”に参加したらしい。ポートランドデモの参加者は、約10万人とされている。ポートランド市の人口は60万人、近郊を加えると240万人なので、どれ程の人がこのマーチを大切に思ったかが分かる。

犬を連れてデモに参加した人も多かった。それぞれ、サインが面白い。 I march for my moms.「ボク、ボクのお母さんたちの為にデモに参加してるんだ!」

この呼びかけは、2016年11月9日大統領選挙でトランプ大統領が選出され、その政策への反動から始まった。ハワイのTeresa Shookが、フェイスブックで首都ワシントンでの抗議デモ「Women’s March」を呼びかけた同じ時期、他の都市のEvvie Harmon, Fontaine Pearson, Bob Bland(a New York fashion designer), Breanne Butlerという人たちも抗議デモを企画しフェイスブックで参加を呼びかけた。

このデモは、「反トランプ大統領」「女性の権利」ばかりでなく、社会、人種、民族、性、宗教、移民の平等の権利、そして、環境や健康保険問題などを付け加えたデモに変わっていったため、この主旨に賛同する人たちの数が膨れ上がっていった。

そして、フェイスブックの恐ろしさ(?)が、またここに現れた!この5人程のフェイスブックでの呼びかけ「the official Women's March on Washington」は、全米408ヶ所、世界中で81ヶ国168ヶ所のデモへと広がっていった。

ワシントンD.C.のマーチ参加者は、登録数から当初20万人ほどが予想されていた。しかし当日には、トランプ大統領就任式典より2倍も多い50万人が参加したと言われている。
ニューヨーク70万人、ロサンゼルス60万人、ボストン、サンフランシスコ、シカゴなど全米の主な首都には、選挙の結果であるRed StateやBlue Stateに関係なく、このデモの主旨に賛同し、反トランプを支持する人たちが集まった。正確な人数は把握できなかったらしいが、全世界で300万人以上が呼びかけに応じ、「Women’s March」に参加したと言われている。

近年、日本でのアメリカ国内のできごとに関する報道は、早朝から深夜まで、時にはアメリカのメディアより詳細を伝えているのではないかと思うほどだ。また、個人でもインターネットを使えば、その善し悪し、真偽を問わなければ、情報は即時溢れんばかりに手に入る。

我が家でも、夫も私もテレビ、インターネットやフェイスブックにその情報を頼ることが多い。

大統領就任からわずか一週間。その間にトランプ大統領が発した言葉の波紋、大統領令の署名は、アメリカばかりでなく世界中を混乱に陥れた。

トランプ大統領が就任後真っ先に撤廃に署名したのは、「オバマケア」医療保険制度である。

「オバマケア」医療保険制度は、オバマ大統領に対する「嫌み、恨み、反発?」として真っ先に撤廃された……。その恩恵を受けている300万人のことなど考えない。トランプ支持者でも、この制度がなくなって困る人は多いと聞く。アメリカでは、26歳以上になると親の保険から余程のことがない限り外され、自分自身の保険をもたなければならない。夫の大学の大学院生たちは、オバマケアに頼っている学生も多い。オバマケアが無くなれば、他の健康保険には高くて入れないと嘆いている。

トランプ大統領は、メキシコとの国境に壁を作ると選挙期間中豪語していたが、私はまさかこれほど直ぐに実行に移し、大統領令で署名するとは思わなかった。
「私はメキシコとの国境に壁を作る!しかし、壁の建設費用はメキシコが支払うべきだ!」 常識的に、誰が、自分で望んでもいない、それも莫大な壁の費用を払うと思うのか、その考えが不思議でならない。

オバマ大統領は、普通に移民も難民も受け入れてきたが、トランプ大統領はこれを即制限や中止すると大統領令で署名した。
ツイッターで、「不法移民が300万人、ヒラリー・クリントンに投票したので、私は、Popular Vote(総投票数)で負けたのだ。だから、私は実質的には総当票数でも勝っている」と言いたい放題。この証拠は全くどこからもでていない。

私自身は、不法移民でなく、永住権を持ち税金も払っている善良?な居住者だ。しかし、市民権を持っていないため、30年間一度も投票券が送られてきたことも無ければ、選挙をしたことも無い。
住所不特定の不法移民300万人が、どのようにすれば選挙ができるか、明確に示して欲しい!私も「反トランプ」に1票を投じたかった!!

また、前回のエッセイの最後の方で、私は「Sanctuary City」(73.トランプ大統領選出—我が家の場合参照)について書いた。ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市、そしてポートランドもその名乗りを上げている。
トランプ大統領は、「Sanctuary City」を決めた市、街、カウンティには、警察以外の連邦政府からの援助金を打ち切ると公約した。ん?ん?
つまり、「Sanctuary City」と名乗る全米約165の市や街には、国家からの教育、医療補助、低所得者向けの住宅などの補助をしない?ということらしい。

大統領もひどいが、ホワイトハウスの報道官もどうしようもない。報道官としての初日の国民向け報告が嘘で始まった。就任式に来た人数について、「これまでで最高の人が集まった」と言った。 写真を見れば明白である

*最終的な比較ではないが、2009年のオバマ大統領と2017年トランプ大と領の大統領就任式宣誓の45分前に撮られた比較写真である。

大統領選挙のキャンペーンマネージャーであり、大統領のアドバイザーであるKellyAnn Conwayも分かりづらい。彼女の最も辻褄の合わない言い訳は、大手テレビ局NBCの司会者とのやり取りで、「報道官が言った就任式の参加人数が間違いであると言うことをどう思うか」という質問に、「報道官が言ったことはalternative factだ」と言ってしまった。目で見える事実は一つであるのに「別の事実もあり得る」と。この放送がながれるや総スカンをくらっている。

しかし、このようなトランプ大統領の暴言暴挙も、メデイアにとっては、最高のターゲットで、話題に事欠かない。
 そして、1月27日に出した新たなトランプ大統領令は、世界中のメディアが興奮することになった。イスラム国のイラン、リビア、シリア、ソマリア、スーダン、イエーメン7ヶ国からの全ての人々のアメリカへの入国を、少なくとも90日間禁止するものだ。私には予想もできない「ひぇ〜〜!」だった。「永住権やビザをもっている人も入国させない」という令は、「法律違反」である。トランプ大統領は、この令に異議を唱えたSally Yatesアメリカ合衆国司法長官代行を即刻首にした。得意の『You are fired!-君は首だ〜!!』である。この令は、アメリカの大企業CEOたちをも怒らせ、Apple, Starbucks Coffee、Nike、Fordなどなど、大統領に反抗声明を出した。この条例に反対するデモもあちこちでおきている。
 しかし、この大統領令には、49パーセントの国民が賛成しているとのことだ。これが今のアメリカである。

私は、夫に「私はイスラム系でなくて良かった〜」と言ったところ、夫は、「個人のそのような考えが、人種偏見を増長させる」と言った。 「自分さえよければ……」

彼は、彼の言動から民主党支持者からはよく「Narcissistic Toddler」と呼ばれている。Narcissistic personality disorder (NPD)という障害の一つで、日本語では、自己愛性パーソナリティ障害と言うそうだ。

Whiny Narcissistic Toddler 「不満と泣き言ばかり言っているー自己愛パーソナリティ障害の幼児」

70歳のドナルド・トランプの性格が、大統領になったからよい方向に変わるとは思えない。今まで、自分の好きなように生き、3度の結婚。自分のビジネスで、税金も払わない大統領のもとで、誰が税金を払いたいか?エゴ丸出しでやって来たこの利己主義老人が、これから、アメリカ国民のため全身全霊で「大統領」と言う責務を果たすことができるのだろうか?

大統領として、今後4年間、自分の考えが思い通りにならなかったとき、彼はどのような行動をとるのだろうか?


「Women’s March」で見つけ気にいったサイン:

デモに参加した夫は、参加した人たちのサインを見て感動した。それぞれが工夫を凝らした個性あるサインであり、ユーモアや人間味溢れるものばかりであったと言う。そして、「このような人たちが、僕の大好きなアメリカ人だ!!」と。


Science is Real-科学は真実だ!「Global warming-地球温化」という現象は無いと主張するトランプに対してのサイン

If you build a wall, my genaration will knock it down!「もし、あなたがメキシコとの国境に壁を作るなら、僕たちの世代が壊します」簡潔でいいですね。


Girls just wanna have fun-damental rights! 女性は只基本権利が欲しいだけなの。普段、 女性についての言葉は:「女性は只楽しく遊びたいだけ!」をもじったもの。


I am the woman who built trump tower 私がトランプ・タワーの建築作業をした女性です。

We can do it!


ピノキオの鼻は、どんなとき伸びる? 嘘をついたときですね。

このサイトは翻訳学校サン・フレア アカデミーの運営です。

PAGETOP