Did you know that?

82. 「Tea Party-女性の学業を支援する」と個人寄付―①

友人の節子さんから、「Tea Partyをしますので、参加しませんか」という誘いを受けたのは、5年ほど前のことだった。「パーティは、友人のMarieの家でしますが、英国式お茶と軽食を出しますので、20ドルを寄付してください」とお願いされた。

Tea Partyと言うと、「English Tea Party」を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、アメリカでは、「Tea Party*=副大統領候補Sarah Parinをサポートする団体」というイメージがとても強かった。(*現在は、パーティは共和党の支持団体ではあるが、この名称は使っていない。)
 2008年、オバマ大統領が1期目の大統領選挙に出馬した時、対抗する共和党の候補者、故John McCainが選んだ副大統領候補は、若くて美しい元アラスカ知事だった。その女性がSarah Parinだった。

Tea Party Program

Sarah Parinは、ミスコンにも選ばれるほど容姿端麗、整った顔に特徴のある縁なし眼鏡をかけていた。その眼鏡は、彼女に美しいだけでなくインテリの印象を与えた。しかし日本では、違った意味で話題を撒いた。そのParinお気に入りの眼鏡が、福井県の眼鏡業者の製品であったからだった。このパーティは、民主党オバマ大統領を政治的に打ち倒すことを目的としていたが、彼女が美しく、アラスカ知事を務めていたことで違った注目を集めた。John McCainは、オバマ大統領に敗北するが、彼は、この「Tea Party」に関わっていたSarah Parinを副大統領候補に選んだことが、自分の政治人生最大の過ちだったと後に述べている。

さて、パーティの誘いを受けた時、なぜ20ドルの寄付を募るパーティなのかという説明があったと思うが、私はその目的には全く興味がなかった。素敵なパーティに参加できるという楽しみの方が大きかった。「英国式Tea Party?面白そうじゃない?20ドルを寄付して、昼食をいただくなんて素敵!」私は、すぐに「参加させていただきます!」という返事をだした。
何か持っていくものはないか尋ねたが、何も持ってこなくて良いとのことだった。
どんなパーティになるのだろうと興味津々であった。

当日、一緒に行くことになった日本人の友人とMarieの家に出かけた。
家のダイニングとリビングルームには20名ほどが座れるようにテーブルと椅子、ティカップなどが素敵にセットされていた。2時間ほどの間に紅茶とサンドイッチ、スコーン、フルーツ、ゼリー、ケーキなどが振る舞われた。どれも一口サイズで上品でとても美味しかった。これらの食べ物は、すべてMarieと節子さんの手作りであった。

テーブルセッティング


参加者たち


アメリカでは、多人数が集まるパーティで出される食事は、どれも大皿に盛った食事を自分の好きな分だけ取って食べる立食パーティが多い。席に座って食事をサービスされることは、よほど少人数でなければ少ない。又アメリカ式サンドイッチは、パンの種類も多いが、どれもパンの耳がついたままで半分切りの大きさだ。
 このパーティで出された英国式サンドイッチは、日本のサンドイッチと同じように、食パンの耳が切り落としてあり、その上食パンはいわゆる日本の食パンと同じような「White」で、しかも4等分に切ってある一口サイズだった!

我が家では、「white」の食パンを買うことはほとんどない。アメリカでは、小麦粉の違った種類や穀物、種などを混ぜた食パンが主流で、「6〜12Grains」などのパンが売ってある。我が家で買うものもこれらが多いので、普通の日本式食パンは新鮮だった。食パンは同じだったが、中身はいつくかあり、ハムときゅうり、卵、ターキーとレタスなど。アメリカで初めて食べるこの小型サンドイッチは、上品で美味しくとても新鮮だった。

このパーティがP.E.O. Internationalという団体に寄付をするための集まりだとわかったのは、食事を始めてしばらくしてからのことだった。P.E.O. Internationalは、貧困のため高等教育を受けることができない若い女性の支援のために作られた女性たちによるNPO法人で、150年の歴史を持つ。Marieは50年以上前にこのP.E.O.に加入し、長い間支援を続けている。
 Partyに集まっていたMarieのアメリカ人の友人のほとんどは、60歳〜70歳代後半ぐらいだったが、彼女たちもこのP.E.O.の長年の会員でありサポーターであった。
パーティは楽しく、出された紅茶も食べ物もとても美味しく、私は大満足だった。

参照:P.E.O. International “Women helping women reach for the stars”

このパーティに参加し始めて4年目の春のことである。
  Marieから電話があり、「節子さんの体調が良くないので、節子さんの代わりにTea Partyを手伝ってくれる人を探している。寿美、私と一緒にやってくれないか」とのことだった。私は、パーティの趣旨は少し理解しているし、とても良い集まりだとは思っていたが、私自身はP.E.O. Internationalのメンバーでもなし、第一節子さんのように美味しいものを作れるかどうか不安だと伝えた。

しかし、私は、人から頼まれるとあまり断れないし、断らない。結局主催者としてMarieを手伝うことになった。そして、私は一つ信念を持っているー「自分のできないところは友人に助けてもらう!」だ。幸いに、日本人の友人数人がこのパーティの主旨に賛同し、手伝いを申し出てくれた。基本的に食事やお茶などの経費はMarieと私で負担するが、私が担当する食べ物の場合、この友人たちが大きな力であり、色々な食事の案を出してくれる。サンドイッチ作りからスコーンやデザート、小さなキーシュやミートパイなど案を出し、私が作れないものをどんどん作ってくれる。感謝! このパーティも私が手伝い始めてこの6月で3年目を迎えた。
 6月には、集まった寄付をMarieがP.E.O. Internationalに納めた。

主催者Marie と私を手伝ってくれる友人たち


パーティに参加してくれたP.E.Oメンバーの素敵なご婦人たち


10万円にも満たない寄付ではあるが、街の片隅で、自分たちで楽しむ食事会を「誰かの、何かの役立てたい」というこの「Tea Party」を私は素晴らしいと思う。

「Stand for Children-恵まれない子供達を助けよう」と個人寄付−②に続く

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