コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
レジュメでプロモーション(14/12/15)
レジュメがピンチ!

筆が止まってしまった。2週間あれば仕上げられると思っていたのに。年内にプロモーションを始められると思っていたのに。

友人の助けで手に取ることになった本のレジュメを書いています。図版がたくさん入った「シンボル」の本で、事典のようでもあり読み物のようでもあり。海外文学や外国文化に興味を持つ人の知的好奇心をかならず満足させます。翻訳者にとっては仕事に必要な基礎知識と言ってもいいでしょう。…という内容で感想をまとめようとしているのですが、いやみなく、簡潔に、素直に表現できなくて困ってしまいました。

ある本を翻訳して出版してもらうには、いくつかの方法があるのですが、その中のひとつに、レジュメを書いて編集者に売り込んで、その出版社の編集会議にかけてもらう方法があります。レジュメとは、その本の内容を簡潔にまとめた資料。たいていは、概略、あらすじ、感想で構成されます。出版社情報、エージェント情報、海外での売れ行き、日本での想定読者層なども、調べたり考えたりして書き足すことがあります。自らが選んだ本なので、どんなにこの本が面白いか、感動的か、役に立つかなど、感想は主観的になりやすいでしょう。

同じレジュメでも、編集者から本を渡されて書くこともあります。自分の興味の範囲や読めるジャンルを伝えておけば、それに合わせて本を選んでもらえますが、自らが選ぶのとは視点が異なるので、必ずしも好きな本に当たるとは限りません。書き方は、売り込むときと同じですが、自分は面白いと思ったが、世間的にはどうか、類似本と比べて、どこがどう違うか同じか、など、客観的な感想が求められます。

原書を読んでレジュメを書く――これをリーディングと言いますが、リーディングは、「向こうから仕事が来る」翻訳者をのぞく一般翻訳者にとっては、絶対必要な作業です。本を探して読んで書いて、という中で、読解力や文章力が維持できたりブラッシュアップできたりしますしね。

ここまで書いたら、頭が整理できたみたい。さあ、最後の仕上げにかかろうっと。

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