コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
児童書の魅力(15/04/15)
4月11日(土)、日本出版クラブで洋書の森のセミナーがありました。児童書・YAの翻訳に長年たずさわる、翻訳家原田勝さんが講師でした。

セミナーを受けながら、子どものころ読んだ本の記憶がよみがえりました。最初に思い出したのが、『エルマーの冒険』(福音館書店)。初版が1963年で、今もアマゾンのベストセラーランキングでは、こどもの冒険読み物の中で1位です。詳しい内容は忘れてしまいましたが、なぜか、みかんの皮、三つ編みにしたライオン、川を渡る場面だけ、記憶にしがみついています。

『エルマーのぼうけん』(福音館書店)


次に思い出したのが『かえるのエルタ』(福音館書店、1964年)。(最初はおもちゃだったと思いますが、)カエルの王さまと女王さまがでてくるお話です。当時好きだった人形遊びと同じ感覚で読んでいた記憶があります。

『かえるのエルタ』(福音館書店)


こうした物語の後は、『母をたずねて三千里』や『小公子』『小公女』など文学全集的な本を経て、ルパン、シャーロック・ホームズ、クリスティーへ向かいました。だいたい高校を卒業するまで、ミステリーを中心に翻訳作品を多く読んでいましたね。

最近、新しい翻訳児童書を読む機会が増えたのですが、これが意外におもしろい。自由な発想で広がるストーリーが、凝り固まった心をほぐして、子どものころの感覚を呼び覚ますし、「わくわくどきどき」だけじゃなくて、教育や家庭、社会の問題が見えてドキッとしたり、そういう問題が柔軟な発想で解決されていく展開にホッとしたりすることもある。意外に読みごたえがあります、児童書は。

セミナーの会場で原田さんの『秘密のマシン、アクイラ』(あすなろ書房)を購入しました。拙訳『ママ・ショップ』のOli and Skipjack’s Tales of Trouble!シリーズに似た痛快な冒険物語。帰りの電車の中で、しっかり楽しませてもらいました。

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