コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
積読にしないように(15/06/03)
みなさんはどのように本を買いますか? わたしは新聞の広告と友人・知人からの情報がネタ元で、その中から選んで買うことが多いですね。たまに本屋でお宝に遭遇することもありますが。

新聞の広告は、ときにキャッチーなコピーが過ぎて、手に取りたい気持ちと、そんなのに踊らされないぞというあまのじゃくな気持ちの両方を起こさせます。両方の気持ちが起きたときは、しばらく時間を置き、それでも忘れなかったり、別の媒体で再び目にして気になったりしたら、本当に読みたい本だと判断して買います。友人・知人からの情報で知った本も、二段階です。読みたい、と速攻判断できれば問題なく速攻注文しますが、一瞬でも躊躇したときは、新聞広告のときと同じで、そのときを待ちます。

最近は、翻訳大賞で読者賞をとった『ストーナー』(東江一紀訳、作品社)と、『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳、早川書房)を即決で購入しました。どちらも名翻訳家の作品なので、その訳文を味わってみたいと思ってのこと。もちろん内容も、自分の好みに合うと感じました。そしてついこの間、『物語 イギリスの歴史』(上下巻、君塚直隆著、中公新書)を新聞広告で見て、即注文しました。たまたま通信添削講座でRoyal Children of English History (by E. Nesbit)を読んでいたので、新しい参考書になると思ったのです(ちなみに中公新書のこのシリーズは、一般教養的な歴史書で、読みやすいです)。

短期間に4冊も買ってしまって、読み切れるのか心配になりましたが、今回は『ストーナー』と『忘れられた巨人』を同時に読み進める方法をとりました。寝る前とか、外出時とか、ちょっとした時間を読書に当てますが、きょうはこちら、あしたはあちら、というようにしても、意外に混乱しません。むしろ楽しみや期待が2倍になりました。けれど同時読了は不可能でした。結局途中から『忘れられた巨人』に捕まって、まずこちらを先に読了。現在『ストーナー』の後半にかかっています。

『物語 イギリスの歴史』は『ストーナー』が終わったら読み始めます。もしかしたら、そのころ、また新しい本の誘惑に負けて、積読が増えるかもしれません。今迷っているのは、朝日新聞出版の「武将の末裔 史上初!!子孫52人の秘話と秘宝 決定版」。歴史上の人物が現代につながっていると思えることに興味があります。発売当時も気になったのですが、ミーハーだ、と躊躇。ところがつい先日、また広告を見る機会があって、もしかしたら、これは買ってもいい本かもしれない、と思い始めています。さて、どうしましょ。

『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳)。表紙もすてきです。

  

『ストーナー』(ジョン・ウィリアムズ著、東江一紀訳)。地味な物語ですが、心が惹かれます。

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