コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
魔女になってよかった!(15/07/16)
7月12日付朝日新聞朝刊に「はじめての魔女」という記事が出ていました。古代エジプトや古代ギリシャの時代の予言や占いをする人たちが「魔女」の始まりだそうですが、別に邪悪な人とは思われていなかったようです。それがキリスト教の布教に伴って邪悪な存在とみなされ、憎悪の対象になり、魔女裁判のような非人道的なヒステリー状態を招きました。魔女の要件にあてはまれば、男も「魔女裁判」にかけられたのだそうですね。野村萬斎が演じた陰陽師とか、将軍の跡継ぎ騒動でお世継ぎを呪う祈祷師なども、「魔女」とみなされたかもしれません。

現代の日本では、「魔法使いサリー」とか「魔女の宅急便」のような、かわいくて楽しい魔女の方が有名です。そしてわたしも「魔女」(決してかわいくはないけれど…)。2007年に設立された「洋書の森@日本出版クラブ」で楽しく働くボランティアスタッフです。版権エージェントから提供された版権フリーの洋書を本棚に並べたり、古くなった本を取り出したりすることから始まったボランティア活動ですが、最近では翻訳者の情報交換・交流の場である「おしゃべりサロン」の開催と、2か月に1回開講するセミナーのお手伝いが主な活動になっています。

セミナーのお手伝いをしていると、いろいろいいことがあります。その中の一番は、翻訳界の著名な先生方に会って、直接お話を聞けること。7月13日には、10月に開かれるセミナーの講師をお願いした、翻訳家の亀井よし子先生と打ち合わせでお目にかかりました。ずっとお名前だけの、遠くの星だった先生と、同じテーブルでお話ができるなんて。魔女でなかったら、こんな幸運はわたしには訪れなかったでしょう。もちろん打ち合わせの話がメインですが、先生のお人柄を近くで感じることもできて、とても嬉しい時間でした。

「魔女」という言葉の響きに奇異な目を向けられることもありますが、わたしはシンデレラをお城に送り出した名付け親の魔女さん(妖精、とも言いますね)に近い存在のつもりです。本当の魔法は使えませんが、翻訳をキーワードに人々の輪を作るお手伝いができれば、と思っています。意地悪はしません!怖くありません!かわいくはないけれど心根は優しいです! 洋書の森に会いに来てくださいね。

このサイトは翻訳学校サン・フレア アカデミーの運営です。

PAGETOP