コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
【メモ】サン・フレアアカデミー、秋のオープンスクール(15/09/16)
もう10日ほど経ちましたが、9月5日にサン・フレアアカデミーのオープンスクールでゼミ形式の講座を一コマ担当させていただいたので、メモ的報告をします(簡単すぎてごめんなさい)。

テーマは「英文解釈と翻訳」。直訳でいいですか、それとも意訳がいいですか、と聞かれることが多いので、何が翻訳かを考える講座にしたいと思っていました。事前課題として、William J. LockeのLadies in Lavenderから抜粋したのを2問用意して、『ラヴェンダーの咲く庭で』(浅井竜介訳、ワニブックス)の訳と斎藤訳も、比較検討できるようにしました。さらに時間があったら説明しようと思って準備していたのが、John WilliamsのStonerの一部で、英文和訳と斎藤訳と東江一紀先生の訳(『ストーナー』作品社)を比べられるようにしました(結局時間がなかったので、お土産)。

では、思いつくまま:

・good morningは「おはよう」だけではない。シチュエーションとイントネーションで少なくとも3つの意味がある。
・The family was as poor as a church mouse. 比喩を直訳するか、意訳するか。
・unilluminatedの意味は? 文脈上「啓蒙(啓発)されていない」の意味のはずだが、辞書によって記述があったりなかったり。
・as soon as、学生時代は「~するやいなや」が定番。でも本当にそれでいいのかな?
・spotlessを「綺麗」と表現してもいいか。イメージが違ってくるはず。
・複数形になっている意味、定冠詞でなく不定冠詞が使われている意味。
・いきなり助動詞の過去形がでてきたら、仮定法を疑う。
・strangeは「奇妙」でいいか。「奇」の字の危うさ。
・時制の一致で過去形になっているだけで、ここは現在形で解釈するのが妥当、という文。
・you’re among friendsをどう訳そう。「わたしたちは友達(味方)」はyouが主語であることを表すだろうか?

などなど…。

受講生が6人で、ゼミ形式にはちょうどよかった。積極的に発言してくださって、みなさん、ありがとうございました。今後の翻訳学習の役に立ちますように。

美しい表紙です。映画にもなりましたね。

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