コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
河野勉強会 その1(16/05/09)
大学の恩師、河野一郎先生が、何度目かの「最終講義」を横浜で開くこととなりました。
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「何度目かの」というのは、サン・フレア アカデミーで2014年3月に開かれたセミナー「河野一郎先生の《翻訳徒然草》」で初めて「最終講義」という言葉を使った後も、他で講義をなさったから。それだけ先生の話を聞きたい人がいる、先生を講師に迎えたい団体がある、ということでしょう。このところ少し気の緩みを感じていたわたしは、受講が自分を変えるだろうと期待して、さっそく申し込みました。

河野先生はもうかなりのお歳になられますが、今でも英語漬け、言葉漬けの日々をお過ごしです。だから経験に裏打ちされた翻訳者としての心構えや技術はまったく古びることがなく、初めて聞く人には新鮮で衝撃的ですらあると思います。優しい表情のままで厳しい一言が飛び出すこともあって、ドキッとしたことが何度あったことか。

5月7日の第1回、先生の話は2時間以上に及びました。けれど程よい緊張感とテンポの良さが時間を忘れさせました。翻訳者と通訳者の違い、翻訳者の心構え、辞書の話、雅文調の話、機械翻訳の話、等々、過去の講義で聞いた話もありましたが、最近のニュースから拾った新しい情報もあちこちに出てくるので、受講生としては油断できません。また翻訳者としての心構えは、何度聞いてもいいもの。日々の仕事に追われて基本を忘れていませんか、と問いかけられているような気すらしました。これが10回続きます。受講生も気を張っていなければ!

ところで翻訳講座の目玉は、講師による添削指導です。この講座も、毎回添削指導があります。初回は童話でした。児童書を翻訳出版した経験から、子どもが読みやすい表現と表記に注意し、原文のリズムを活かした訳文を目指しましたが、結果はどうでしょうか。次回、答案が返ってきますが、真っ赤になっているかもしれない。すごく緊張します。どこをどのように添削されたか、できるだけここで報告したいと思います。

久しぶりのマジな講義、授業です。緊張した環境で、先生の教えを身に染み込ませていきたいと思います。

5月1日には『呪われた腕――ハーディ傑作選』(河野一郎訳、《村上柴田翻訳堂》シリーズ、新潮文庫)が半世紀ぶりに復刊しました。ハーディって古くない、面白い、と思わせる短篇集です。

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