コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
梅雨はまだ明けないようで…(16/07/22)
東海地方まで、梅雨明けが宣言されました。関東地方は連日雲が多くて、まだ明けそうにありません。でも、ときどき雲の合間から強烈な光が差してきて、目も肌も痛い。きょうは雲が多いから、と油断すると、エライ目に遭います。

さて、5月から通った勉強会が終了して、毎週土曜日の「出勤」がなくなりました。余裕ができたので、次の種まきを始めました。レジュメ作りです。仕事として依頼されて書くレジュメではなく、自ら本を探して書くレジュメ。これまで20数冊分を書いていますが、ほぼすべてが「検討しましたが、残念ながら…」でボツ。一冊だけ、版権取得の一歩手前まで進んだ本がありましたが、入札で他の出版社に負けて、出版の話は消えました。読んでおもしろそうだと思い、持ち込んだ出版社がその価値を認めて動いてくれても、まったく別の要因に出版を左右されることがあるのだと、思い知ったものでした。

種まきの第一歩は、本漁りから始まります。わたしの場合、自伝、評伝、女性、生き方などをキーワードにして、Amazon.com、Amazon.co.jp、Amazon.co.uk、で検索したり、Goodreads やThe Bookbagに目を通したりして、直感的に何冊か選びます。それからAmazon.co.jpで著者の名前を検索して、そこに訳書がないことを確認します。でも、この調べ方は十分ではありません。レジュメを書いて出版社に相談したら、すでに他から出ていますよ、と教えられたことがありましたから。版権エージェンシーに問い合わせるのが一番いいのですが、面識のない一翻訳者が電話をかけるのは、勇気が要りますね。だから、せめてAmazonだけでも検索して訳書が載っていないことを確認し、そうして先へ進めるしかないと思います。

さて、直感的に選んだ本が手に入りました。読み始めて、あれ、あまり面白くないなあ、と思うことがあります。何とか最後まで読んだけれど、レジュメにまとめる気になれない。そういうときは、あきらめます。途中で読むのをやめた本も少なくありません。テーマは興味深くても、文章から著者の声が聞こえない、と言うとカッコいいですけど、字面だけを追っている感じで著者の思考と同調できず、結果として読むのに疲れてしまった、ということもあります。購入した本をすべて生かそうなどということは無理です。もったいない話ですが、自分に合う本を選ぶには仕方のないプロセスなんでしょう。

7月にはいって3冊洋書を買いました。そのうち2冊は、どうもダメのようです。最初のページから先に進めません。でも1冊は気分が乗りました。どういう結末になるかおおよその想像はできるのに、それでもページをめくるたびに、そう来たか、と思わせてくれました。語り手はイギリス人ですが、人間ならばどこの国の人であっても、同じような感情を持ち、同じような行動をとると思える話です。わたしが興味を持つだけでなく、誰でも興味を持つことが予想されるテーマ、…のはずです。やってみなければ。

レジュメが仕上がったら、どこへ持ち込むか。それも大事な検討事項です。まったく方向性の異なる出版社では門前払いになること間違いなし。かといって、幅広く扱う大手の総合出版社では、最初の電話なりメールなりのセールストークが相手の印象に残るものでなければ、情熱的にその本について語れるのでなければ、その他大勢に埋もれてしまいます。翻訳者の多くはこの段階で大いに悩み、大いに苦しみます。特効薬や特別な方策などありません。レジュメ作成者の熱意と、編集者との運命的な出会いにすべてがかかっている、…かもしれません。とにかく、やってみなければ。

そのうちに梅雨は明けるでしょう。明けるまでにレジュメを作成して、種まきを完了したいものです。暑い夏、種は芽を出すでしょうか。秋に実りが期待できるでしょうか。そんなに先まで考えない! まず種まきです!

Goodreads: こちらをクリック! The Bookbag: こちらをクリック!

残念ながら読みにくかった本たち。でも左側のは、まだ心にひっかかっています。時間に余裕ができたら、再挑戦してみるつもりです。

 

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