コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
捨てる神あれば拾う神あり(17/05/01)
1.昨年春から今年3月にかけて、ある著名人の自伝本のレジュメを書いて、3つの出版社に持ち込みました。わたしにしては珍しくプロモーションを粘りましたが、どこも「売れない」ことが一番の理由で、不採用でした。出版だって商売ですから、そう言われては反論できません。一社は「よほど話題性の強い人でないと、伝記・評伝物は売れない」、もう一社は「写真が多くて出来上がりが高価なものになるので、売れない」。ところが別の一社は「売れない」と言いつつ、「本としては良い構成で興味深い」と本を褒めてくれました。ダメでも救われた気がしました。一年越しのプロモーション、疲れました。

2.昨年秋に児童書のリーディングを頼まれて、社内検討にかかっていた本がありました。感動的な本で、よその国では売れているという話だったので、大いに期待して年を越したのですが、ずっと音沙汰なし。どうしたかなあ、と心配しつつ、信用できる編集者なのでじっと我慢していました。するとリーディング料が振り込まれてきました。万事休す!! 残念、採用されなかったんですね、と振込確認のお礼メールを出したところ、「とりあえずです」という何とも微妙なお返事が。きっと編集者の机の上に積まれて、いつか日の目を見るかもしれないリストに入ったのでしょう。こちらも頭の片隅に残る「宙ぶらりんの作品リスト」に入れました。

3.翻訳以外にいくつか学習系の仕事もさせてもらっています。そのうちの一つで、ある新しい連載企画のお話をもらいました。わたしの性に合っている話だったので、すぐに原稿を用意して、公開日を楽しみにしていたのですが、なんと、先方の都合で企画が見合わせに。「見合わせ」なので、細~い糸でつながっていると期待したい……。

4.こう続くと、まるで就活生が「お祈りメール」を受け取るような気分です。ところがある日、知り合いから「○○の仕事があるのですが、いかがでしょうか」という文字まで輝くようなメールが届きました。翻訳と学習系の仕事をミックスしたような仕事。じつにありがたい話です。もちろん喜んで受けて、しっかりやらせていただきました!

この数か月、第一線で活躍している翻訳家の話を聞いて、元気をもらうどころか自分の力不足を思い知らされてがっくりしたこともありました。ま、いつものこと。下がった気分も、4件目で少し上向きました。神さま、ありがとうございます!! 

そういうわけで4月はブログを休みました。今日から再開します。「ひとり演習」の題材はまだ決めていませんが、これも近々再開したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

本好きの人には驚かれると思うのですが、初めて読みました。文字の向こうに現実の社会が透けて見えたり、これは哲学書?と思ったりしましたが、最後には涙が出ました。不思議な物語です。

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