コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
英語の教え方が変わった!?(17/07/01)
先日、ネットのヤフーニュースで、「消えゆくWhom、文法上の誤りとの戦い」という記事を見つけました。
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ツイッターで投稿される文章に現われるwhoの使い方をチェックして、必要があればwhomに直す人がいるそうです。

whomを使うのは、前置詞や動詞の目的語になるとき。でも、手元の文法書(『英文法解説』江川泰一朗著)の疑問代名詞の項には、「形式ばった英語以外ではwhomはほとんど使われない」(同P.71)と書かれています。
(例)Who did you see? (だれに会ったのですか)(Whom did you see?は不自然)(同P.71)

また、前置詞の目的語になる場合でも、
(例)Who are you looking for? (だれを探しているのですか)(同P.71)
のように、主格のwhoを文頭に置いて、前置詞を文尾に置くのが一般的のようです。ただし改まった英語では、
(例)To whom do we owe the discovery of penicillin? (ペニシリンの発見はだれのおかげですか?)(同P.72)
のように、前置詞を文頭に出してwhomを使います。

なんだかwhom、肩身が狭い。『英文法解説』をさらに読むと、関係代名詞でもwhomを使わない傾向にある、という記述にぶつかりました(P.75)。口語では目的格にもwhomではなくwhoを使う傾向があるそうで、
1.The man I saw told me …
2.The man that I saw told me …
3.The man who I saw told me …
4.The man whom I saw told me …
の順で使われるとか。whomが一番使われない!

友人で高校の英語教師をしている人にきいたところ、whomは昔のようには教えなくなった、と言っていました。前置詞の後ろに直接つくとき以外はwho、だそうです。

もう一つ。ある大学受験模擬試験の採点で英作文の答案を見ていたら、I wanna be a doctorという表現が出てきました。I want to be a doctorのことですが、受験でこれは正解なのか? と不思議に思い、二人の現役教師に確かめました。すると、会話の授業で高校生は習っている、だから使うことは可能だが、入学試験での使用は不適切である、受験では文法に則った正規の表現を使うべき、という意見でした。さらに、英作文は書き言葉で綴るものなので、発音を元にした綴りwanna beは不適切、という説明もありました。後者には深く納得。書き言葉と話し言葉は違いますからね。

昔はこうだったんだけどねえ、なんて言いたくありませんが、英語の教育の世界、ずいぶん様変わりしました。信用できる現役の先生とはいつでも話せるようにしておきたいと思います。

今年も咲きました、ハイビスカス。暑い夏を乗り切れますように。

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