コーヒーブレイクde翻訳
出版翻訳や、翻訳道場を始めとする翻訳指導など、日々の業務で感じたことをつづっています。
「、」と「。」(思いついて遊んでみました)(18/10/29)
10月は「柴田元幸月間」(この場合、文筆家としての職業的名称のお名前なので、「柴田元幸先生」というような敬称はつけなくてよい、と勝手に判断しています。けっして不遜な気持ちは持っていません、あしからず)で、下の写真にあるように、3冊の本および雑誌を続けて読んで、特にその中の『柴田元幸ベスト・エッセイ』には、笑ったり考えたり首をひねったり、じつに楽しい時間を提供してもらえて、感謝感激なのですが、さらに特にその中で興味深かったのが、「ジェネリック」という短いエッセーでして何が興味をそそられたたかと言うと、全体が一文で構成されるエッセーだったということで、それは出だしの:

「ないものへのメール」という執筆依頼をいただき、

から始まって、おしまいの:

…心待ちにしています。柴田元幸」とアタマの中でタイプし、送信タブをクリックした。

まで、「タイプし」た文面を除いて、最後に「。」を置くまでまったく「。」を使っていなくて、読み終わったときにアッとそれに気づいて、ついでに息苦しくなったという驚きのエッセーだったわけで、それをどうしても伝えたくて、ここに真似して書いていますが、これがまた難しくて、どうしても「。」をいれたくなってしまうのを、何とか我慢して、「、」でつなげられるように頑張って書きながら、こういうことは、柴田先生のような文筆家(翻訳も、エッセーも、一流の方という意味で)だから、いろいろなつなぎ言葉を駆使して余興として許されるのであって、わたしごときは、難しいし息も切れるから真似はしない方がいい、と思って、これでおしまいにします。

……ようやく息がつけました。

柴田先生のエッセーは、エッセーを超えています

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